この記事は、2022/10/06に投稿した記事です。
この記事は完全なネタバレを含みますので先に劇場で見たい方は見終わった後に読んでください!🌱
ということで、今回はロンドンのBarbican Centreでやっているとなりのトトロの舞台を見てきました。
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My neighbour ToToRo
by Royal Shakespeare Company @Barbican Centre
8th October - 21 January 2023
Executive Producer: Joe Hisaishi
今回の会場、バービカンセンターはロンドン中心街から東に位置しています。
この劇場には初めていったのですが、建物自体が思っていたよりも大きく、舞台自体もかなり大きかったです。
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観劇前に夜食を食べましたがこれまたおしゃれで健康に良さそう。
いも、フムス、ミートボール、キヌアにサラダととても美味しかったです。
さて、客席に入りましょう!
座席数が多く、モダンでシンプルだけどゴージャスで、椅子もフカフカで
今まで行った劇場の中でトップ3に入るぐらい素敵でした!
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幕の青地に白の文字を見た時、あ!ジブリ映画のやつ!と思いました笑
やはり原作の国内外での人気が凄まじいので、しっかり映画から踏襲しているところがあるのだろうなと思います。
まず、セットがとにかくでかい!
あのアイコニックな、ぼろお化け屋敷がそのまま再現されてます。
そしてなんと生バンドだったのですが、バンドたちは舞台の奥の方の木の上にいます。
なんかツリーハウスみたいでとても素敵だった。
このでかいステージだからこそ表現できる。
そして何と言ってもトトロ。
あれをどう表現するかというのが一番の見所でしょう。
トトロ、超でかいです。メイちゃんがトトロのお腹に乗るシーンがありますが、あれがまんま再現されています。
正直どういう構造になっているのかわかりませんが、毛が生えた大きな風船とでも言いましょうか。何人ものパペッターたちが動かしていました。
残念だったのが顔で、原作の可愛さが少しなくなっていて、どっちかというとキモカワみたいな感じでした笑
でもだからこそできる細かい表情もあって、面白かったです。
トトロ、顔芸で笑いとってました。
私が一番感動したのは猫バスで、これまた超でかい風船みたいなやつで、舞台の半分以上の大きさでした。
軽いからほんとに飛んでいるようで、顔も可愛くて一番再現度高かった!
あと面白いな〜と思ったのは黒子です。
黒子ってヨーロッパにも存在するんですかね?
個人的に日本の印象が強くて、パペットマペットまんまみたいな黒子がたくさんいました。
彼らはパペッター兼アンサンブルみたいな感じでした。
日本では黒子は’見えないもの’という感じですが、今回の舞台では黒子が急に帽子を脱いで医者役になったり面白かったです。
また、ご神木が出てくる場面で黒子たちが木の裏からメイ達を見守っていたり
最初にスス渡りに出会う、階段の裏からジトっと見ていたり
’何だか分からないけど見られている感じ’を、黒子達の視線で表現していて分かりやすかった。
何気なく子供の頃から見ているトトロですが、
きっと日本以外の国の人が背景知識なしでは理解できないような習慣、概念などが色々登場します。
日本人の私だと当たり前すぎて気付きにくいけど、メイたちが靴を脱ぐの見てあれこれってこっちじゃ当たり前じゃないじゃん、とハッとしました。
そこを分かりやすく伝えなきゃいけないのは大きな課題だったのかなと思います。
あとは2幕が意外と重かった。
あれ、トトロってこんなにシリアスだっけ。
メイがいなくなって、池の中を探すとか怖すぎ。
しかも、結局最後病気のお母さんが退院したのかは分からないし。
とってもいやらしい終わり方ですね、さすが宮崎駿。
そして全幕見た感想は、
というかそもそもトトロってなんだ、でした。
そしてこの不思議な世界に住む生き物達は何を表現しているんだろう!
しかしもののけ姫然り、やっぱり自然に宿るモノ、そしてそれと人間との関係、調和みたいなのは宮崎さんの好きなテーマなんですかね。分かりませんが。
まあいろいろな都市伝説やら岡田斗司夫やらありますがそれは置いといて。
キャストもクリエイティブチームも相当なプレッシャーがある中、ほぼ満席でスタンディングオベーションもらって
少しは心が安らいでほしいなあと思いました。
書きたいことはもっとあるけどキリがないのでこの辺で。
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